【市議会だより.6】 長尾山の再整備計画について
昨日、6月定例会が閉会しました。
6月定例会は年度の最初の定例会ということもあり、補正予算などは小さいのが通例です。ならば、割と楽な定例会なのか?というとそうでもありません。次の年度に向けての大きな事業スキームが提示されることがあるからです。
国の平成27年度予算編成、つまり来年度の予算編成は予算要求(概括)が8月から始まります。自治体が大型公共工事を進める際には、この予算要求(概括)に間に合うように申請しなければなりません。
したがって、自治体が国の補助メニューに載せようとした場合に、それを議会に諮るのは6月定例会という形になります。
さて、今回の6月定例会では「長尾山の再整備計画」が理事者側から提示されました。
現在の長尾山総合公園は、元々50万人の来園者を想定して整備されているため、現在のように70万人が訪れた際には、駐車場の不備や動線の単線化など様々な課題が出ています。
そこで、
①新しいアクセス道路を設置し、入口を2か所にする。
②トイレを増設し、観光客の利便性を図る。
③第3駐車場を整備する。
④園外駐車場を整備する
といったプランを軸とする総額8億5000万円の事業計画が提示されました。
これは国の都市再生整備計画事業に乗っての5カ年事業でして、おおむね国の補助率は4割と考えればよろしいでしょう。
さて、県立恐竜博物館は言うまでもなく県のものです。そして、長尾山総合公園は勝山市のものです。したがって、勝山市はこれまで営々とこの公園を整備し続けました。
しかしながら、議会としては、これ以上の整備費を市が負担するのであれば、さすがに収益の途を具体的に探らねばならないとの方針で臨むことで、最終日に結論を見ています。
具体的には、第1駐車場(恐竜博物館前の駐車場)で駐車料金をとるなどの方法が議会内では浮上しています。仮に、第1駐車場にて500円の駐車料金を徴収した場合、年間収入としては9000万円の収入が見込まれます。「長尾山特別会計」を新たに設置し、長尾山で得た収入を用いて長尾山を整備するというスキームが最も望ましいのではないかと、個人的には考えています。
この収益の途については、今後の議会において議論が進められる予定です。