新たな一歩
今回の勝山市長選挙は、皆さまご存知のとおり211票差で敗れるという結果に終わりました。
まずは、皆様に御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
政党の支持もなく、特定政党、区長会、業界団体の組織票もなく、それでもここまでの票をいただけたのは、ひとえに皆様のおかげです。ありがとうございます。
負けて悔しくないと言えば嘘になりますが、そういった悔しさよりも申し訳なさで一杯です。
荒土の奥で「新しい公共交通ができあがるのを1日も早く待っていますよ」と楽しみにしていたオバちゃんたちは、これからも不便なバスを使い続けるのだろうか。
「勝山を良くしておくれ」と私の手をとって涙を流していた昭和町のお婆ちゃんは、どんな気持ちでいるのだろうか。
「この子のためにも勝山を良くしてください」とサンプラザ前で乳母車をひきながら応援してくれた若いお母さんは、子供に勝山の未来をどう語るのだろう……
私には何の組織もありませんでした。
「勝山を一緒に変えよう!」
ただ、それだけをひとりひとりに訴え支持の輪を広げていきました。勝山を共に変えよう、新しい勝山を一緒に見よう。その想いがこの得票につながったのだと思います。いただいた票のひとつひとつに想いが込められています。
それに応えることができなかった。その申し訳なさで一杯です。
その意味で、山岸正裕市長に申し上げたい。
ご当選おめでとうございます。私は、この選挙戦を通してひとつのことを主張し続けました。「勝山市は誰が市長になろうとも、市長のものではない。議員や政治家のものでもない。ましてや市の職員のものでもない。勝山市は2万5000人の市民のものだ」
そう、勝山市は市民のものであって市長のものではありません。市民のために政治をしていただきたい。それが私からのお願いです。
さて、これからどうしようか……と。
これは公に語るのは初めてのことなのですが、13年前に市議会議員選挙に出馬したときに私はひとつの誓いを立てました。
「一度でも落選したときは、潔く政界から身を引く」
落選するということは、市民からNoを突き付けられることです。ならば、身を引くのが相応だろう。そう考えてきました。もちろん、これは何度も挑戦される方を批判するものではありません。それぞれのお考えあってのこと。私自身はこういう想いで市議会議員選挙を4度闘ってきました。
ただ、今回ここで身を引くことは何を意味するのだろうか……
選挙戦の中でも申しあげたとおり、私は「市長になりたい」から立候補したのではありません。「市長になって勝山市の諸問題を解決する」ために立候補しました。これも選挙戦で何度も申しましたが、中心市街地の活性化、公共交通、教育、産業振興、企業誘致等々の問題は、解決できる問題ばかりです。
私は落選しましたが、問題は解決されないままそこに放置されています。この問題を解決しないまま放置しておくことの方が市民に対する背信ではないのか。
そこに想いを致すとき、ここで立ち止まることはできません。
もう一度、一からの出直しです。
選挙のさなか、何度もこのセリフを叫びました。
勝山は、再びよみがえる。
皆さんの想いと力によって。
それが私の掲げた『勝山再生』なのです。
「勝山再生」に向けて、また新しい一歩を踏み出します。
今後ともよろしくお願いいたします。