月下独酌Ⅴ

前勝山市議会議員 松村治門のブログです。 ご意見は、harukado.0501@gmail.com まで。お待ちしております。

勝山市政

《中編》「神話」としての「勝山は魅力にあふれている」との定説 -われわれは誰に向かって発しているのかー

■前回の内容 前回の内容を振りかえってみましょう。①人間の心理は複雑である。②ゆえに、消費者は消費行動を起こす際に、自分の選択を明確に説明できない。③地元に戻るか否かを選択する若者にも同様の心理が働いている。勝山を離れる若者は、自分の選択を明確…

《前編》神話としての「雇用創出が若者の定住を産む」という定説

■プロローグ 政策を考えるとき、私が気をつけることが二つあります。「違和感を大切にすること」「ゼロベースから組み上げること」「違和感を大切にすること」とは、常識に従うことです。何やら目の前にうまそうな儲け話がある。しかし、私の中での常識に従…

勝山市の成長戦略 その1  -思い込みを取り除こう-

■冒頭にあたり 勝山市は人口2万5千人の小さな自治体です。この小さな自治体がこれからの自治体間競争を勝ち抜くためには、どのような戦略が必要なのか。私はこの点を数年間にわたって考え続けてきました。ようやくその答えが垣間見えてきたので、その結果を…

【雑感】 役所のやることがうまくいかない理由とは? (前篇)

■初めに 誤解を避ける意味で、冒頭に申し上げます。これから述べる内容は、勝山市役所を念頭に置いてのことではありません。おそらく津々浦々の行政に大なり小なり当てはまることでしょう。 そして、これも念を押しておきたいのですが、「役所がダメだ」とい…

【雑感】シャレたお役所って無理なのかな?

一度で良いから見てみたい役所。 私にとっては、名護市役所。 見てみたいですね。建物もユニークな外観ですが、この外観のユニークなところは「閉鎖的でない」という点。中途半端にあけっぴろげなところがたまりません。 実際に、テラスで職員と市民が会議を…

【雑感】主権者であることの意味を問いなおそう -集団的自衛権をめぐる騒動を見て-

安倍政権が集団的自衛権に向けて大きな舵を切ったことが、国内外で様々な反響を及ぼしている。 4月28日号のTimeの表紙を飾った安倍首相だが、おそらく近日中にもう一度、この表紙を飾りそうだ。 ■そもそも集団的自衛権とは何か。 集団的自衛権(right of col…

【資料】平成24年度福井県立恐竜博物館の利用状況等 その2 リピート率他

福井県立恐竜博物館年報第13号より抜粋 ■アンケート調査による入館者の状況 【来館回数】 平成24年 平成23年 平成22年 はじめて 64.8% 64.3% 60.5% 2回 15.4% 14.7% 14.8% 3回 5.9% 6.2% 6.1% 4回 2.9% 3.0% 2.5% 5回 2.5% 3.0% 2.6% 6回以上 5.3% 4.6% 4.6%…

【資料】 平成24年度 福井県立恐竜博物館の利用状況等 その1

福井県立恐竜博物館年報 第13号(平成24年4月1日~平成25年3月31日)より抜粋。 ■平成24年度入館者数 【個人】 一般 高大 小中 小計 4月 17436 442 5141 23019 5月 29098 767 8380 38245 6月 10428 302 1579 12309 7月 23453 563 7237 31253 8月 61299 2869 …

【市議会だより その5】 東山いこいの森をめぐる2つの論点と、その解決方法について

勝山市にあるキャンプ場「東山いこいの森」の利活用が勝山市議会で検討されています。市議会としては、東山いこいの森の廃止までを視野に入れた議論を進めています。 この市議会の議論を要約すると、争点は次の2つに要約されます。 ①将来的な利用増の見通し…

【政策メモ】 恐竜博物館のポジショニング その1

福井県立恐竜博物館は、年間70万人の来館者数がある、まさに「恐竜王国ふくい」の中心的役割を果たす施設である。昨年7月にはアジア恐竜研究会の事務局が置かれた同博物館は、アミューズメント的役割に加え、高い学術性に基づきアジアの恐竜学のハブ的役割…