月下独酌Ⅴ

前勝山市議会議員 松村治門のブログです。 ご意見は、harukado.0501@gmail.com まで。お待ちしております。

私にかけられた不当な嫌疑と、勝山市議会における異常事態について -その1-

はじめに

新聞報道でもご存じのとおり、私は不当な嫌疑をかけられ、現在、市議会調査特別委員会に置いて倫理条例違反の存否の調査対象となっております。

おそらく、ほとんど全てといってよい勝山市民の皆さんは何が起きているのか、全く分からないという現状のことと思われます。訳のわからぬ噂ばかりが飛び交う。そのような状態の中で真実を探すことは困難です。

私は、身の潔白と市議会の異常な状態を説明するために、4月19日から市政報告会を開始しました。加えて、ネット上でも広く事態を公開して市民の皆さんに事実を知っていただきたく存じます。


市民の皆様が疑問に思うこと

多くの市民の皆様が疑問に感じていることを集約すると、次の3点になることでしょう。

①そもそも松村が行った事業とは何か。
②その事業の何が問題視されているのか。
③議会で何が起きているのか。

それでは、その3点について説明いたします。




松村が行った事業について

本年3月14日に北陸新幹線金沢駅に開業しました。金沢はいま多くの観光客で賑わっています。
2年前、私は考えました。
北陸新幹線金沢駅に到達してからアクションを起こしても遅い。今から、金沢とのパイプを造っておかなければならない。しかも、民間レベルでのパイプを」

行政同士のパイプは行政が作れば良いでしょう。しかし、民間レベルのパイプを造るためには民間企業が「一緒に仕事をする」必要があります。

そこで、私は、国が全国に対し公募をかけたコンペに参加し(詳細は後述)、これを勝ち抜き、予算を獲得しました。


事業は2つから成り立っています。
ひとつは、金沢駅PR事業。もうひとつは、モニターツアーでした。


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地域で愛され頑張っているお菓子屋さんやお土産物屋さん、新製品を作ってみたけれど市場の反応がわからないお店等々、地域には頑張っているお店がたくさんあります。

勝山市永平寺町坂井市あわら市の、そういったお店の品を金沢駅へ持っていきたい……そういった想いもありました。これまで、「勝山フェア」のような単独自治体が行う物産店はありましたが、広域で行った事例はありません。

永平寺商工会、坂井商工会、あわら商工会のご協力を得て、各商工会の会員にお集まりいただき事業説明を行い、興味のある企業に個別に相談をし、物産を金沢駅まで運び……7月、8月と二か月間にわたる、われわれのPRがJR金沢駅構内にて始まりました。


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私の目的のひとつは、「金沢の人々が福井をどう見ているのか」を知ることでもありました。金沢とのパイプを造るうえで、金沢が福井をどう見ているのか、石川の人々が勝山をどのように捉えているのか。それを実地に知ることは政策形成の上で欠かすことはできません。

何事も現場に出ないとわからないものです。私は毎日のように金沢駅まで手弁当で行き、人々と語り合い、観光のヒントを数多く得ました。
正直言えば、毎日のように金沢まで車を運転していくことでの疲労はありました……が、それ以上に、毎日、新しい知見やヒントを得る楽しみもあったのです。


2か月間にわたるPR事業を、金沢の企業の皆さんと行うことにより、勝山と金沢との民間レベルでのパイプはできました。
本年3月に新幹線開業を記念して金沢で行われた「金沢食べマルシェ」という大きなイベントに勝山の団体を送り込むなど、様々な形で、このパイプをこれからも活用できる………はずでした。過去形で語らねばならないことが残念でなりません。
(詳細は後述)



もうひとつは、モニターツアー。

九頭竜川を上流から下流までを味わい尽くす」をテーマに、親子参加型のツアーを作成しました。

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実は、このツアー。評価が物凄く高く、私と同じように国のコンペを通った企画を集めてのネット投票では全国二位の評価をいただいております。


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評価は高く、実際に問い合わせも多かったにもかかわらず……いざ、募集するとお客さんが集まらずに、ツアー実施を断念せざるを得ませんでした。
「なにゆえ?」

後の検証の結果、重要な事実が判明します。このツアーの最大の欠点は「親子参加型」であったことでした。関西・京阪神の保護者は「子供だけで参加できる自然体験型プログラム」を欲していたのであり、われわれは顧客のニーズを見誤ったのです。

おそらく、そこを修正したならば、このツアーは前評判通りの結果になったことでしょう。返す返すも残念です。


国と協議をして、新たなツアーを二本催行しました。
ひとつは、親子参加型の日帰り体験プログラム。これは恐竜をテーマに行ったものでした。もうひとつは、九頭竜川の恵みを味わう日帰り体験プログラム。酒蔵を巡り、鮎の塩焼きや山の幸を味わうというプログラムでした。


これが、国の予算をいただいて行った事業の概要です。