月下独酌Ⅴ

前勝山市議会議員 松村治門のブログです。 ご意見は、harukado.0501@gmail.com まで。お待ちしております。

【政治】 グローバル市場主義に背を向けずに、敢えてその土俵に乗る

 とある政策を深掘りしていくなかで、もの凄い岩盤にぶち当たってもがいております。

……(´ヘ`;)ウーム…

 

もの凄い岩盤とは、グローバル市場主義。

 

このグローバル市場主義は、地方の産業を根こそぎ持っていきます。国は6次産業化の旗振りを一生懸命にやっていますが、地方では最初から諦めています。なにしろ製品化をしようにも、価格競争で市場には出せませんから。

 

ならば、地方に残された途は、このグローバル市場主義に「背を向ける」しか方法はないのでしょうか。

エコロジーな生活を田舎で」
「しなやかな生き方ができる里山へようこそ」
といった手法しか残されていないのでしょうか。

 

エコロジーな生活を田舎で」…うん、それは間違ってはいない。でも、それは個人のライフスタイルの問題であって、産業政策とは別次元のお話。

 

里山でこんな活動をしています!的な事例は数多くあるのだけれど、それじゃ、それらの諸活動を統合できるようなフォーマット(制度、概念)はどこにも存在していない。

 

多分、そのフォーマット(制度、概念)ができあがったならば、グローバル市場主義の文脈の中で地方は生き延びることができるのだろうと思う。

 

具体的には、地方にあまたある自治体が東京・名古屋・大阪のマーケットを獲得するにはどうすれば良いのだろうというお話でもあります。

 

考えてみれば、例えばフィリピンであったりマレーシアであったりオーストラリアであったり、様々な諸外国からモノが東京に流れ込んでいるわけです。東京へのアクセスという点で言えば、はるかに地方の方が有利なポジションにいるにもかかわらず。同じ言語を用い、同じ通貨を使い、交通網、流通網が整備されているにもかかわらず、東京へのモノのアクセスでは地方は諸外国に劣っている。

 

「それがグローバル市場主義というものだよ」
そう、その通り。それじゃ、地方はいつまでも同じポジションに置かれ続けることになる。そのグローバル市場主義の中で、地方が生き延びる途を考え出したいのですよ。

 

「これまで、地方から大都市圏へ攻めていき成功した人は実際にいるでしょ?」

そう、その通り。地方から大都市へ攻めていき成功した人も企業もいました。そして、国や自治体が行ってきた支援策は、こういった人や企業に対してのものでした。それも間違ってはいません。でも、私が作り上げたいのは制度そのものです。地方の人々が背伸びせずに活動することで、地方の経済が活性化していくような制度。

 

「供給者としての地方」のフレームワークは出来ています。問題は「消費者のニーズとのマッチング」。つまり、「勝山の物産を東京へ持っていくための訴求力」です。

ここがクリアできない。これまで、その訴求力は「商品の価値」そのものに求められていました。つまり、売れるものを大都市圏へ持っていけ!という発想です。

その「売れるモノ」の価値観が、グローバル市場主義の文脈で言えば「価格、品質、産地、安全性」等であったわけですね。

 

それ以外の価値観が存在しないのだろうか。

 

思考が千路に乱れて収束する気配を見せません。