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月下独酌Ⅴ

前勝山市議会議員 松村治門のブログです。 ご意見は、harukado.0501@gmail.com まで。お待ちしております。

【読後一話】 会社が消えた日 -三洋電気10万人のそれから-

「会社が消えた日ー三洋電気10万人のそれからー」を読了。

会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

 

 

2.5兆円企業の三洋電気があれよあれよと言う間に倒壊していく様子を描いた前半部分。10万人の社員のうち三洋電気を買収したパナソニックに残されたのは9000人、それ以外の9万人は外に放り出される。その人々を描いた後半部分。

いずれも丹念に人を追い事実を確認しつつ筆を進めた労作と言える。

 

政府の労働力調査によると、製造業の就業者数はバブル崩壊後の1992年に2149万人のピークに達した後、円高に伴う海外への製造業シフトなどの影響で減少に転じ、2012年には1538万人まで減っている。就業者全体に占める比率は1973年の36.6%がピークで現在は25%を割り込んでいる。
数字が示しているのは、日本はもはや「輸出立国」ではなく「モノ作り大国」でもない、という事実だ。モノ作りの復活に賭けたい気持ちはわかる。再びの輸出立国を夢見るのも自由だ。しかし、残念ながら現実は容赦なく逆方向へ進んでいる。

三洋電気のケースはその前触れに過ぎない。これから我々は「まさかあの会社が」と思うような企業が消えていく様を目の当たりにすることになるだろう。

 (本書p3)