月下独酌Ⅴ

前勝山市議会議員 松村治門のブログです。 ご意見は、harukado.0501@gmail.com まで。お待ちしております。

中学校再編の答申について考える

■公表された学校再編案 7月26日に、勝山市立中学校再編検討委員会が答申を出しました。その内容は報道などでご存じのとおり、 ①3校ある現行の中学校を1校に再編する。 ②1校に再編した新中学校は、県立勝山高校との併設が望ましい。 ③新中学校と勝山高校は中…

選挙を前にして思うこと(2) -投票率について、ちょっと考えてみましょうー

■若者よ、選挙へ行くな! お笑いジャーナリストの、たかまつななさんが作成した動画が話題になっています。その名も「若者よ、選挙に行くな」 刺激的な動画です。 若者よ、選挙に行くな ブラック感満載ですが、この動画の目的は、あくまでも若者の投票率向上…

選挙を前にして思うこと

■国家百年の大計を示すことはできない しばしばマスコミは言います。「政治家は国家百年の大計を示すべし」これはマスコミの不勉強というものでして、現在の日本の政治状況で国家百年の大計を示すことなど不可能に近いことなのです。もっとも、実際にそれを…

市議会議員が政策・ビジョンを実現できる市政とは?

■はじめに 「今月から始まる勝山市議会議員選挙で、政策やビジョンを掲げる候補者はいるのでしょうか」との質問をいただきました。実際に、「〇〇がしたいから立候補するのです」と仰る方もいますが、個々の立候補者の政策やビジョンについて論評することは…

子供は教師に出会うのではない

■学校での授業を動画で行うと、何が生じるのだろう ■すべてを転換するなんて、そもそもあり得ない ■子供たちは教師に出会うのではない ■学校での授業を動画で行うと、何が生じるのだろう みなさんは、スクー(Schoo)をご存じだろうか。大人の「学びの場」と…

勝山の観光、まちづくり会社、そして行政

■観光まちづくり会社の方からのご指摘 ■なぜ戦略が必要なのか ■本当に戦略が欠けているのか ■戦略を欠くと何が生じるか ■では、どうするのか?まずは2つのものを揃えるべき ■ハッピーエンドの物語には、未来像が欠かせない ■未来像へ辿り着く道筋が必要だ ■…

民は依らしむべし、知らしむべからず   -観光まちづくり会社とはなにものかー

■はじめに ■観光まちづくり会社の秘密 ■赤字前提の会社経営 ■観光まちづくり会社の経営が行き詰まる理由 ■民は依らしむべし、知らしむべからず ■はじめに まちを歩いていると、様々な方とお話をする機会を得ます。他愛もない話から、苦情や要望まで内容は様…

勝山は昔より暑くなったのか? それとも我々の耐性が低くなったのか?

今年の暑さは殺人的です。熱中症で搬送されたとのニュースが毎日のように流れています。皆様も、くれぐれも体調管理にお気を付けください。なにしろ、日本の暑さには動物園の象やライオンがバテるくらいです。アフリカの方も申しています。(画像はGWの暑さ…

イノベーションが起きる社会をつくる -行政2.0ノート②備忘録も兼ねてー

■備忘録も兼ねて 備忘録の意味合いも込めて、行政2.0の下書きとして拙稿をしたためる。現在の私の思考の枠組みでもあり、これから提案する政策の基盤となるだろう。 ■情念がイノベーションを起こす 行政サービスの網目からこぼれ落ちる人たちにこそ、私たち…

行政の存在価値と行政サービス     -行政2.0ノート:備忘録も兼ねてー

■備忘録も兼ねて 備忘録の意味合いも込めて、行政2.0の下書きとして拙稿をしたためる。現在の私の思考の枠組みでもあり、これから提案する政策の基盤となるだろう。 ■そもそも、行政とは何のためにあるのだろう 「行政は何のためにあるのだろうか?」この質…

中学校部活動についての私案 (1)目標とする部活動の姿と現状の課題 

■本稿の目的 本稿は、中学生の部活動に関する私案である。「生徒数が減ったから部活ができない」のではなく、「生徒数が減った今だからこそ、もう一度原点に戻って部活動のあり方を考えよう」との趣旨で作成した。「生徒が減ったから部活ができないので、学…

中学校再編の議論は本質を欠いている

■1匹と99匹と 政治の限界はどこにあるのか。政治で救われない人々はどこに救いを求めれば良いのか。英文学者であった福田恆存は、評論「1匹と99匹と」の中で、この問いについて語りました。「1匹と99匹」とは、新約聖書(ルカによる福音書)の中に現れる話で…

市民は行政情報をどこまで知りうるのか   -行政2.0ノートー

■はじめに 「行政が何をやっているのか。わからない」との疑問を、多くの人々が持ちます。 例えば、全国ニュースにまでなった勝山市の給水・断水騒動。 本年1月29日(月)から始まった断水・給水制限は、2月26日(月)に解除されるまで続きました。1か月以上…

【勉強・受験】  基礎力・応用力のお話  ③ネットワーク化を図る方法

■ネットワーク化を図る方法 さて、これまでの内容を要約すると、 ①知識は知識のままでは使えない。 ②知識はネットワーク化して初めて使えるものになる。そうなると、次は「どうやってネットワーク化を図るのか」との手法の話になります。結論から申し上げま…

【勉強・受験】  基礎力・応用力のお話  ②ネットワーク化できる子供の発想

■ネットワーク化できる子供の発想 では、「成績の良い」子供たちは、どのように共通項を掴んでいるのか。次にそれを見ていきましょう。前述した数学の関数問題を例に取ります。もう一度、関数問題を苦手とする受験生の内部を見てみましょう。 これは、まさに…

【勉強・受験】  基礎力・応用力のお話  ①応用力とは何か

■はじめに 昨年末のこと。コンビニのレジで、カウンターの向かい側の店員さんから声を掛けられました。「つかぬことを伺うのですけど……子供の成績をどうやって伸ばせばいいんでしょう」「うちの子、今年卒業して上の学校へ行くんですけど、心配で心配で」高…

なぜ日本には真正のリベラル政党が誕生しないのか ーその1:保守主義的思考とリベラル派の思考ー

■目 次 私は政治信条として保守主義者を自認しています。同時に、日本に真のリベラル政党が誕生することも強く願っています。保守主義とリベラル派の関係を、私は「男女の関係のようなものだ」と考えています。男だけの社会や女だけの社会はあり得ません。保…

なぜ日本には真正のリベラル政党が誕生しないのか ーその2:マルクスの戦略と55年体制ー

前回は、保守主義者とリベラル派の思考について考えてみました。何度も申すように、保守主義とリベラル派は決して対立するものではありません。しかし、日本では対立するものとして扱われてきました。その理由について考えてみましょう。今回は、次の問題点…

勝山市が長尾山総合公園で犯す致命的なミス

■勝山市が長尾山総合公園で犯す致命的なミス 福井新聞の報道によれば、9月15日の勝山市議会において、第二恐竜博物館誘致の目的で勝山市が次の方針を明らかにした。 ①長尾山総合公園の駐車場の拡張を行う。 ②長尾山総合公園へのアクセス道路整備を行う。 ③温…

上の不始末は、常に現場にやってくる

■上の不始末は、常に現場へやってくる 先に「官は強し 民は弱し」を書いた。書いた後で、ひとつ気になることがあったので、追記として拙稿をしたためる。というのも「あの投稿のせいで、現場で汗をかいている人たちに迷惑がかかるのではないか」との想いがあ…

官は強し 民は弱し

■レストハウス長尾山が建つ 福井県を代表する観光名所になった感のある「福井県立恐竜博物館」。その県立恐竜博物館は、勝山市の長尾山総合公園にある。その県立恐竜博物館の前に、レストハウス長尾山という建物がある。来館者に飲食を提供し、お土産物の販…

松村治門講演録 「想いを伝える」 vol.3

■「想い」を伝える いきなり話が飛びますが、「絶対に死なない生き物」がこの世には存在します。何だと思います?ウィルスです。ウィルスが生物なのかどうか。これは学者の間でも、未だに決着のつかない問題なのですが、それはさておき。ウィルスは自分を分…

松村治門講演録 「想いを伝える」 vol.2

■我が国の不幸感はどこから来るのか 冒頭に申し上げたように、本当におじいちゃん・おばあちゃんは幸せなんだろうか。そういう思いが私の中にあります。老健施設などに入っている人たちを見ると、どうしてもその思いが強くなる。これは施設が悪いんじゃない…

松村治門講演録 「想いを伝える」 vol.1

■この講演録について 資料を整理していたら、たまたま1年前に行った講演の音源が出てきました。良い機会なので、文字起こしをして加除添削して、記録として残しておきます。実際の講演は、パワーポイントを使って行いましたので、パワーポイント資料も上げて…

憲法記念日に憲法を考える

昨日は憲法記念日。新聞TVで報道された、各種集会における様々な意見を見て感じたことを。 ■アメリカが打ち込んだ日本の杭 戦争に敗れた我が国に、アメリカは日本の杭を打ち込んでいった。ひとつは、日本国憲法であり、もうひとつは日米同盟である。革新勢力…

恐竜博物館のある長尾山総合公園をプロデュースしよう  《いきなり大勝負をしかけるな!》

■忙しい方のために、1分でわかる「今回のまとめ」 ①「何をするか」も重要ですが、「どのように進めるのか」も重要です。②行政は、いきなり結論を決めて大勝負をしかけます。これを箱モノ行政と呼びます。「これはダメだ」と失敗に気づいた時には修正も後戻り…

恐竜博物館がある長尾山総合公園をプロデュースしよう 《中編》

■前回のおさらい まずは、《前編》の内容をおさらいしておきましょう。①県立恐竜博物館と連携しながらも、県立恐竜博物館に依存しない形で、長尾山総合公園をプロデュースする。②県立恐竜博物館に訪れる来客数の73%は、ファミリー層である。したがって、長尾…

恐竜博物館がある長尾山総合公園をプロデュースしよう 《前編》

今回から、《前編》《中編》《後編》の3回に分けて、恐竜博物館がある長尾山総合公園のお話します。具体的には、長尾山総合公園を、どのようにプロデュースしようか!という内容です。「プロデュース」とは、「テーマを決めて価値を創造し、発信する」とい…

「神話」としての自治体 ー補遺ー

■制度設計のあり方 ーこの前の《後編》は、わかりにくかったように感じましたーうーん。そうみたいですね(苦笑)。申し訳ない。私の抱えてる不満をもっと前面に出せば良かったかな……と反省してます。ー不満というのは?- われわれは、なぜゆえに「こうなっ…

《後編》「神話」としての自治体  -そもそも自治体とはなにかー

■素朴な疑問 13年の間、市議会議員として自治体を眺め、行政を見続けながら、いくつかの素朴な疑問にぶち当たることがありました。「なぜ行政のやることは、うまくいかないのだろう」「なぜ行政と市民との協働はうまくいかないのだろう」あるとき、ふと思い…