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月下独酌Ⅴ

前勝山市議会議員 松村治門のブログです。 ご意見は、harukado.0501@gmail.com まで。お待ちしております。

《後編》「神話」としての自治体  -そもそも自治体とはなにかー

■素朴な疑問 13年の間、市議会議員として自治体を眺め、行政を見続けながら、いくつかの素朴な疑問にぶち当たることがありました。「なぜ行政のやることは、うまくいかないのだろう」「なぜ行政と市民との協働はうまくいかないのだろう」あるとき、ふと思い…

《中編》「神話」としての「勝山は魅力にあふれている」との定説 -われわれは誰に向かって発しているのかー

■前回の内容 前回の内容を振りかえってみましょう。①人間の心理は複雑である。②ゆえに、消費者は消費行動を起こす際に、自分の選択を明確に説明できない。③地元に戻るか否かを選択する若者にも同様の心理が働いている。勝山を離れる若者は、自分の選択を明確…

《前編》神話としての「雇用創出が若者の定住を産む」という定説

■プロローグ 政策を考えるとき、私が気をつけることが二つあります。「違和感を大切にすること」「ゼロベースから組み上げること」「違和感を大切にすること」とは、常識に従うことです。何やら目の前にうまそうな儲け話がある。しかし、私の中での常識に従…

新たな一歩

今回の勝山市長選挙は、皆さまご存知のとおり211票差で敗れるという結果に終わりました。まずは、皆様に御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。政党の支持もなく、特定政党、区長会、業界団体の組織票もなく、それでもここまでの票をいただけた…

なぜ、行政主導のまちづくり、行政主導の観光は上手くいかないのか      【花月楼に関する疑問 ―組織論― 】

行政主導のまちづくりは、全国的に見ても成果を挙げているとは言えません。行政主導の観光も同様でしょう。「行政主導はダメだよ」と我々は言います。もっとも、文句だけなら誰でも言えます。そこから一歩抜け出して「ならば、どのような方法ならば良いのだ…

子供たちに「考える武器」を与えよう

■いじめ、不登校…… 先だってのこと。妻と次のような会話をした。 「○○さんところの娘さん、かわいそうに不登校になったみたい」「なぜ?」「う~ん……いじめられたみたいよ」こういう話を耳にすると、暗澹な気分におちいる。子供の社会は、我々の社会よりもよ…

花月楼に関する3つの疑問 ―インターミッション―

■インターミッション なぜかブログに花月楼のことを書き始めたら、色々な人から色々なことを言われるようになりました。ちょっと不思議な想いがします(苦笑)。「花月楼を再生するな!」「手を加えるな!」という趣旨ではありません。要は「時期が早すぎる」…

花月楼再生に関する3つの疑問  その2.花月楼再生プランは組織に欠ける

■本町商店街は「成功したまちづくり」事例だった?! このブログを書いている最中に、衝撃的なニュースが飛び込んできました。産経新聞10月22日全国版に、勝山市本町商店街が「にぎわいを取り戻した」成功事例として紹介されていたのです。商店街低迷どう脱出…

花月楼にまつわる3つの疑問  その1.花月楼再生プランは戦略に欠ける

■はじめに 9月定例会において、中心市街地の活性化策として旧料亭花月楼の再生案が示されました。 確かに、恐竜博物館を訪れる観光客をベースとして観光に携わる雇用を確保していくこと、そして中心市街地の活性化は、極めて重要な課題です。市長が進める方…

「勝山市は、その小ささを武器にして発展する」ことの、経済思想的意味 vol.2

■不安定化する「豊かな社会」 ー不安定化する「豊かな社会」とはどういうこと?まず、「豊かな社会」と「発展する社会」とは違うということを理解してもらうことが重要になります。「発展する社会」は高度経済成長期の我が国をイメージしてもらえればいいで…

「勝山市は、その小ささを武器にして発展する」ことの、経済思想的意味 vol.1

■「勝山市は、その小ささを武器にして発展する」 まずもって、この度の勝山市議会議員選挙におきましては、2位当選という過分の得票をいただいたことに御礼申し上げます。皆様のご期待にそぐわぬよう、邁進する所存ですので、今後ともよろしくお願い申し上げ…

調査委員会の杜撰な調査について

■議長公用車の不正使用疑惑 勝山市議会内に設置された政治倫理調査特別委員会は、私に関する調査を実施していますが、本日付の新聞報道でも明らかなように、昨日の勝山市議会本会議において「議長公用車の不適切な使用があった」との報告がされました。 ■は…

私にかけられた不当な嫌疑と、勝山市議会における異常事態について -その5-

さて、最後に今回の騒動で勝山市が受けるであろう実損についてまとめてみましょう。 ■この事業で作り上げた金沢とのパイプが切られてしまった 国の委託事業をする際の目的のひとつは、「金沢新幹線開業を控えて、民間レベルでのパイプを作りあげること」でし…

私にかけられた不当な嫌疑と、勝山市議会における異常事態について -その4-

前回に引き続き、問題視されている事柄を説明いたします。 ■(疑惑2)嶺北ふるさと創造観光協議会は架空の幽霊団体ではないのか? 結論から申し上げるならば、 ①嶺北ふるさと創造観光協議会は、架空の団体ではありません。 ②ただし、現在は事務局長しかいな…

私にかけられた不当な嫌疑と、勝山市議会における異常事態について -その3-

■私の関わった事業のどこが問題視されているのか 前回は、勝山市議会の議論とも呼べない議論の流れを見ていただきました。今回は、われわれが行った事業のどこが問題視されているのか。その点を具体的に見ていきましょう。4月19日以降に開いている私の市政報…

私にかけられた不当な嫌疑と、勝山市議会における異常事態について -その2-

私が関わった事業の概略は、前回説明したとおりです。「事業の何が問題視されているのか」について説明する前に、勝山市議会において行われた議論(とも呼べない代物ですが)の異常さについて説明いたしましょう。ここを理解していただかないと、「事業の何…

私にかけられた不当な嫌疑と、勝山市議会における異常事態について -その1-

■ はじめに 新聞報道でもご存じのとおり、私は不当な嫌疑をかけられ、現在、市議会調査特別委員会に置いて倫理条例違反の存否の調査対象となっております。おそらく、ほとんど全てといってよい勝山市民の皆さんは何が起きているのか、全く分からないという現…

高校再編問題をバネにして勝山の教育を考える

■現状 昨日、本年の県立高校の入学試験に関する志願状況が発表された。これによると、勝山高校の倍率は0.94倍(定員129人、出願121人)。大野高校の倍率は0.99倍(定員151人、出願149人)。共に定員割れであり、この現状は数年続いている。福井県が策定した…

フランス諷刺週刊誌に、彼らの傲慢さを見る

■神がそれを望んでおられる 1095年11月。フランスでクレルモン公会議が開かれた。法王ウルバヌス2世は、聴衆に向かって聖地奪回を力強く訴えかけ、その熱弁の最後は次の言葉で閉められる。「神がそれを望んでおられる」 聴衆は一人残らず感動に包まれ、群衆…

3つの課題をクリアできるか?そこに「地方創生」の未来がある

■地方創生はありがたいのだけれど… 安倍内閣が目玉政策のひとつとして挙げている「地方創生」。その具体的な方針については、首相官邸HPに詳細が掲示されている。地方に住む我々としては、これはこれでありがたい。だが、本当に「地方創生」メニューは地方を…

朝日新聞の元旦社説を読んで、平泉澄博士のことを想う

■年頭の社説 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、新聞にとって1月1日の社説は重要なものです。その年をどうとらえるのか。その年をどのように行動すべきか。各紙はそれぞれに工夫を凝らしながら社説を編みます。という…

【備忘録】 戦略ストーリー作成の10ヶ条

新しい事業を組み立てていく中で、その事業戦略をストーリーに落とし込む段階まで辿り着いた。そこで、自作のストーリーに漏れやダブリがないか(MECE)、論理的な破たんはないかとの自戒の意味を込めて、戦略ストーリー作成のための10ヶ条を記しておく。使用…

勝山市の成長戦略 その2 -最高のまちはどこにもない-

■前回のおさらい 何度も繰り返すのですが、「このまちは最高です」と自治体・住民が思うことは大切なことです。その想いがなければ、そもそも自治体の絆が成り立ちません。しかしながら、その想いを前面に出すと思わぬ陥穽に墜ちることがあります。今回はそ…

勝山市の成長戦略 その1  -思い込みを取り除こう-

■冒頭にあたり 勝山市は人口2万5千人の小さな自治体です。この小さな自治体がこれからの自治体間競争を勝ち抜くためには、どのような戦略が必要なのか。私はこの点を数年間にわたって考え続けてきました。ようやくその答えが垣間見えてきたので、その結果を…

選挙にまつわるエトセトラ

■投票場へ一番乗りすると、とある特典が。 あなたが、投票場へ一番乗りしたとします。すると、あなたは選挙管理委員会から次のようなお願いをされることでしょう。 「投票箱の中を確認してください」 誰かがこっそりと投票箱に不正をしかけないように、1番最…

地方に国会議員はいりません・・・と主張する最高裁

■最高裁の「1票の格差判決」について思うこと 先だって出された最高裁の「1票の格差判決」は、2つの点で納得がいかないものでした。 ひとつは、裁判官の付則意見の中に「人口が少ない地域には、もはや国会議員はいらない」としか理解できない意見が多数見ら…

解散に「大義」は必要なのだろうか?

■「大義なき解散」と人は言うけれど 今回の衆議院解散に関してマスコミは「大義なき解散」と言うのですが、 「あなたの言う『大義』ってなに?」 という疑問に答えてくれる論者・コメンテーターは少ないものです。 ■「消費税増税の先送り」を問うことは「大…

【市政】恐竜博物館前駐車場の有料化について

先だっての読売新聞において、県立恐竜博物館前の駐車場の値上げ問題が報道されました。まずは、この読売新聞の記事をご覧いただきましょう。 来館者数の増加が続く県立恐竜博物館(勝山市)の駐車場の有料化を巡って、土地を所有する勝山市と施設を運営する…

【資料】 教科書の値段

「教科書っていくらなの?」と子供に聞かれました。どうやら、書店で買う本には値段が書いてあるのに、教科書には値段が書いてないので不思議に思ったようです。 ちなみに、教科書の値段は決まっています。 小学校6年生だと、 国語(通年用) 633円 書写 15…

【課題】 夏休みの課題図書

子供たちの夏休みの学習計画ついでに、私も夏休みの課題図書を。こうでもしないと、なかなか読書も進みませんのでw ブランド戦略シナリオ―コンテクスト・ブランディング 作者: 阿久津聡,石田茂 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2002/07 メディア: …

【政治】 女性の就業率向上は、少子化対策になるのか?

■余計なお世話に珍説を引っ張ってくる 本日の産経新聞を読んでいて、久しぶりにこんな文章に出会った。 女性の就業率と出生率には正の相関がある(内閣府男女共同参画局)。企業組織を見直すことで出生率も高まり、人口減少に悩む日本にも明るい兆しが生まれ…

【雑感】 PTAは強制加入団体であるべきなのか?

■PTA訴えられる PTAは任意団体であるはずなのに、強制的に加入されられたのはおかしい!と熊本の団体が訴えた事案がニュースになっています。 子どもが通う小学校のPTAが任意団体であるにもかかわらず、強制加入させられたのは不当として、熊本市内の男性…

【政治】 グローバル市場主義に背を向けずに、敢えてその土俵に乗る

とある政策を深掘りしていくなかで、もの凄い岩盤にぶち当たってもがいております。 ……(´ヘ`;)ウーム… もの凄い岩盤とは、グローバル市場主義。 このグローバル市場主義は、地方の産業を根こそぎ持っていきます。国は6次産業化の旗振りを一生懸命にやっていま…

【雑感】 集団的自衛権をめぐるヒステリックな対応に想うこと

我々は憲法を作ったことがない。 もちろん、日本には明治憲法が存在したし、現在は日本国憲法が存在する。だが、明治憲法は欽定憲法であり、日本国憲法はGHQが作った憲法だった。不思議なことに、我が国の憲法学では「日本国憲法は国民が作った」との妄説が…

【読後一話】 会社が消えた日 -三洋電気10万人のそれから-

「会社が消えた日ー三洋電気10万人のそれからー」を読了。 会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから 作者: 大西康之 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2014/05/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 2.5兆円企業の三洋電気があれよあれよと言…

【市議会だより.6】 長尾山の再整備計画について

昨日、6月定例会が閉会しました。 6月定例会は年度の最初の定例会ということもあり、補正予算などは小さいのが通例です。ならば、割と楽な定例会なのか?というとそうでもありません。次の年度に向けての大きな事業スキームが提示されることがあるからです。…

【読後一話】 撤退の農村計画

とある政策立案のために、書棚から引っ張り出して再読。 撤退の農村計画―過疎地域からはじまる戦略的再編 作者: 林直樹,齋藤晋,江原 朗 出版社/メーカー: 学芸出版社 発売日: 2010/08/30 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 21回 この商品を含むブログ (8…

【政治】 役所のやることがうまくいかない理由とは (その2)

■前回のまとめ 前回の拙稿のまとめから始めましょう。 ①「お役所仕事」の改善は我々の生活を豊かにする。 ②「お役所仕事」の改善は、お役所だけにまかせてはいけない。 ③「お役所仕事」の張本人は、至極まじめに仕事をしている。 この3点が前回の結論でした…

【記録】 日清カップヌードルのCM

ワールドカップも直前。日清カップヌードルのCMがなんとも格好良い。 2:01 SAMURAI in BRAZIL / CUPNOODLE CM by 日清 ... 昔から、カップヌードルのCMは一風変わったものを流し続けてきた。私にとって、カップヌードルのCMはここから始まる。 カップヌード…

【雑感】 自閉症の子供が感じる世界と私的言語

「Anti-Sim」というオンラインゲームがある。 2013年にカナダの医療フォーラムで公開されたものだが、これは自閉症の子供が感じる世界を体感できるものだ。 一括りで「自閉症」と表現するが、その症例は多岐にわたる。この「Anti-Sim」は、その症状の中でも…

【読書】 日本史の謎は「地形」で解ける。

何気なく本屋によって、面白そうだなと思った本がアタリだったときの興奮はAmazonでは味わえないものだが、久しぶりにそれを味わった。 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 (PHP文庫) 作者: 竹村公太郎 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2014/…

【雑感】 横田めぐみさんたちを見殺しにしたのは誰だ

拉致被害者の再調査を北朝鮮が行う、その見返りとして日本の対北朝鮮独自制裁を緩和する。これに対して、おひざ元の自民党から懸念の声が出ているという。 自民党は30日、外交部会と北朝鮮による拉致問題対策本部の合同会議を党本部で開き、日本人拉致被害者…

【雑感】 議員バッジのお話

この世界に入って、はや10年。本当に早いものです。 今回、全国市議会議長会で10年表彰を受け、新たなバッジをいただきました。「これまで以上に市民のために働きなさい」との意味合いが込められているのでしょう。これからもがんばります! さて、俗に議員…

【雑感】 役所のやることがうまくいかない理由とは? (前篇)

■初めに 誤解を避ける意味で、冒頭に申し上げます。これから述べる内容は、勝山市役所を念頭に置いてのことではありません。おそらく津々浦々の行政に大なり小なり当てはまることでしょう。 そして、これも念を押しておきたいのですが、「役所がダメだ」とい…

【雑感】 「お得なふるさと納税生活」を後押しして、勝山市をPRできないものか

TV番組で注目を浴びた元プロ棋士の桐谷さんは、株主優待で生活している人です。 そして、最近注目を浴びているのが「ふるさと納税でお得な生活」を送るスタイルだそうです。 ■ふるさと納税とは? そもそもふるさと納税ってなんでしょう。 この制度は、わが福…

【雑感】大飯原発運転差し止め判決の不可解さ

福井地方裁判所にて、大飯原発運転差し止めの判決が出た。 判決文の全文を読みたいものだとおもっていたところ、それが掲載されている。実に、インターネットの世の中というのは便利なものだ。ぜひ、これをご覧の皆さんもリンク先から一読されたい。 さて、…

【雑感】シャレたお役所って無理なのかな?

一度で良いから見てみたい役所。 私にとっては、名護市役所。 見てみたいですね。建物もユニークな外観ですが、この外観のユニークなところは「閉鎖的でない」という点。中途半端にあけっぴろげなところがたまりません。 実際に、テラスで職員と市民が会議を…

【雑感】主権者であることの意味を問いなおそう -集団的自衛権をめぐる騒動を見て-

安倍政権が集団的自衛権に向けて大きな舵を切ったことが、国内外で様々な反響を及ぼしている。 4月28日号のTimeの表紙を飾った安倍首相だが、おそらく近日中にもう一度、この表紙を飾りそうだ。 ■そもそも集団的自衛権とは何か。 集団的自衛権(right of col…

【資料】平成24年度福井県立恐竜博物館の利用状況等 その2 リピート率他

福井県立恐竜博物館年報第13号より抜粋 ■アンケート調査による入館者の状況 【来館回数】 平成24年 平成23年 平成22年 はじめて 64.8% 64.3% 60.5% 2回 15.4% 14.7% 14.8% 3回 5.9% 6.2% 6.1% 4回 2.9% 3.0% 2.5% 5回 2.5% 3.0% 2.6% 6回以上 5.3% 4.6% 4.6%…

【資料】 平成24年度 福井県立恐竜博物館の利用状況等 その1

福井県立恐竜博物館年報 第13号(平成24年4月1日~平成25年3月31日)より抜粋。 ■平成24年度入館者数 【個人】 一般 高大 小中 小計 4月 17436 442 5141 23019 5月 29098 767 8380 38245 6月 10428 302 1579 12309 7月 23453 563 7237 31253 8月 61299 2869 …